WordPressでのブログ運営は、「個人でレンタルサーバーを借りているので自由度が高い」という印象。
ですがアダルト専門のブログでなくても、成人向けの際どい内容が含まれる場合は、レンタルサーバーの規約に違反していないか、注意が必要。またアダルトOKなレンサバの場合でも、規約によっては一部内容に制限があったりします。
本記事ではレンタルサーバーの規約例を見ながら、新規にレンタルサーバーを契約してWordPressブログを始めたい、という方向けに、「ブログ運営+アダルトコンテンツで注意したいこと」をまとめました。
※記事内で引用・説明しているレンタルサーバーの規約は、記事作成時のものです。サービス提供元によって更新される可能性があることを予めご了承ください。
一般的にはアダルトコンテンツは禁止
「レンタルサーバー」というと、個人で契約した「フリースペース」のような感じがして、何をアップしても自由!と思う方もいるでしょう。ですが実際は、サービス提供元の規約の範囲内で利用する必要があります。
例えば当ブログが契約している「エックスサーバー」。月額約1,000円程度でたいへん高機能なレンタルサーバーですが、アダルトコンテンツは禁止。公開する内容には注意が必要です(アダルト要素のほとんどない普通のブログでは、そこまで気にしなくていいんですが)。
エックスサーバーの「禁止事項について」では、下記のような内容のコンテンツを公開することを禁止しています。
- ポルノサイト、またはそれに類似するもの
- 売春を助長するようなもの
- 第三者の知的財産権や肖像権・プライバシーを侵害する、または侵害するおそれのあるもの
- 無限連鎖講(ねずみ講)、マルチ商法、またはそれらに類似するもの
- 日本国内の法律に違反するもの
- 以上のようなサイトへのリンクが含まれるもの
アップするだけではなく、サイトへのリンクも禁止されているので、注意が必要です。
ただし上記に続く規約の文言に、
なお、当サービスでは、風俗店やアダルトグッズを取り扱うコンテンツ、同人系コンテンツの運用自体は、禁止事項に該当をいたしません。
しかしながら、性行為、またはそれを連想させる画像・動画を掲載している場合は、禁止事項に該当するコンテンツであるとの判断をいたします。
という一文があり、「アダルト関連なら何でもNGではない(用途によってはOK)」ということがわかります。
その他、より詳しい規約を定めた「利用規約」内の「会員管理サービス>第4章>第16条 禁止事項」にも、禁止事項に関する記載があります。「WordPressブログに際どい内容が含まれるかもしれない」場合は、一読しておいた方が良いでしょう。
レンタルサーバーの規約事例チェック
上記はエックスサーバーの例ですが、ほかのレンタルサーバーの規約事例も見てみます。
まずは格安レンタルサーバーとして人気の「ロリポップ!」。「コンテンツ及びリンクに関する制限」を見てみると、アダルトに関する内容としては
- アダルト、性風俗に関するコンテンツ
- 出会い系サイト、インターネット異性紹介事業等に関連するコンテンツ
- 猥褻な画像・動画の公開・配信を目的としたコンテンツ
- ツーショットチャット、個室系チャット、ライブチャットに関連するサイト
などが禁止事項となっています。リンクも禁止です。
もう一つ、ドメイン取得で有名な「お名前.com」のレンタルサーバーサービス「お名前.comレンタルサーバー」も、Q&Aにて
【レンタルサーバー】アダルト・性風俗系サイトは運営できますか?
アダルトサイトの運営は禁止しております。
その他、出会い系サイト、 フィッシングサイトの運営、他の方に不利益・損害を与えるサイトの運営はご遠慮ください。
と、アダルトサイトの運営を明確に禁止しています。
このようにレンタルサーバーでは、アダルトコンテンツに関して禁止、または制限を設けているケースがあり、そのような内容をブログに掲載したい場合は、配慮が必要です。
心配ならばアダルトOKなサーバーを
実際問題、アダルト専門「ではない」サイトが、これらの規約に引っかかるのかどうか、は微妙なところ。
しかし公開内容が規約違反かどうかは、あくまでもサービス提供側が判断するもの。ユーザーが自分のコンテンツを「アダルトではない、規約違反に該当しない」と思っていても、運営に「アウト」と判断されれば、どうしようもありません。
前項で紹介したレンタルサーバーの規約では「アダルトサイトを禁止する」といったニュアンスも含まれますが、明確なアダルトサイト禁止でなくても「CORESERVER(コアサーバー)」のように、
いわゆるアダルト、猟奇もの、暴力、人権侵害等、公序良俗に反するコンテンツを掲載すること。
(利用規約 第3章 利用者の義務>第15条(禁止事項)より抜粋)
と、「掲載すること」事態を禁止しているレンタルサーバー規約もあります。なのでサーバーをレンタルする側としては、まずはコンテンツの規約に沿ったブログ運営を心がける必要があります。
でも「やっぱりアダルト寄りなコンテンツを公開したい!」という場合は、最初からアダルトOKなレンタルサーバーを選択する、というのも選択肢です。
アダルトコンテンツOKなレンタルサーバーの例
では、どんなレンタルサーバーがアダルトコンテンツOKなのか?
まずアダルトOKで有名なサーバーと言えば、「FUTOKAレンタルサーバー」。
最下位プランの「SSDミニプラン」なら、月額780円(税抜)から運用可能(12ヶ月契約の場合)。容量20GBはやや少なめですが、エックスサーバークラスのレンタルサーバーと比べても安価なのがメリット。
容量にもう少し余裕が欲しい、という場合は「mixhost」が視野に入ってきます。
最下位プランのスタンダードなら、12ヶ月契約で月額1,078円(税込)。ディスク容量もSSD250GBが用意されています。なおMixHostは通常サーバーとアダルト専用サーバーの二種類が用意されていますが、通常サーバーでもアダルトコンテンツの運用は可能です。
またmixhost同様、通常のレンタルサーバーとアダルト専用のレンタルサーバーを分けて提供しているのが「ColorfulBox(カラフルボックス)」。
ColofulBoxが特徴的なのは、アダルトサイト用のサーバーを「完全別サーバー・別IP」としていて、通常サーバーとの住み分けを図っているところ。月額料金もBOX2(アダルトで使える最下位プラン)で1,166円(12ヶ月契約の場合)とリーズナブル。SSD容量も300GBあり、安心感があります。
また2021年から運用を開始したエックスサーバー系のレンタルサーバー「シン・レンタルサーバー」も、声高にアピールはしていませんが、実はアダルトコンテンツの運営を許可しています。
スペック的にはエックスサーバーと同等で、しかも初期費用無し、ベーシックプランならば月額770円から運用できる、というのがとても魅力。「WordPressクイックスタート」で、申し込みからブログ開設までを1ステップで行えるのも便利です。
運営ブログやコンテンツの内容がアダルト寄りかもしれない、という場合は、これらのサーバーの利用を考慮してみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、レンタルサーバーとアダルトコンテンツに関するまとめ、でした。
普通のブログを運営するならば、規約違反にならないコンテンツ作成を心がける。内容的に不安があるならば、そもそもアダルトOKなレンタルサーバーを利用する、というところです。
なお、仮にアダルトOKなレンタルサーバーを契約したとしても、何でもアップして良いわけではありません。日本国内の法律に沿った合法的な運営が求められます。必ず規約やQ&Aを確認しておきましょう。
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