レンタルサーバーでWordPressブログをはじめてみたいけど、そもそもレンタルサーバーやWordPressブログのことが良くわからない…。
そんな初心者の方が気になる「レンタルサーバーとWordPressブログのあれこれ」について、できるだけわかりやすいようにフワッとまとめてみました。
レンタルサーバー・WordPressブログの気になること
レンタルサーバーとは?
レンタルサーバー(サービス)とは、「各事業者がサーバーを契約者にレンタルするサービス」です。
個人ユーザーの多くがレンタルするサーバーは、一つのサーバーを複数のユーザーが使う「共用サーバー」。なのでサーバー一つを丸々借りるのではなく、その中のディスクスペース数十~数百GBを借り受ける、というイメージです。
そのディスクスペースに、WEBサイトや画像など各種ファイルをアップすることで、全世界に公開することができます。
ほかにデータベースやメールが利用できる、という特徴もありますが、基本は「WEBコンテンツの公開」がメインです。
なお「専用サーバー」やその他の形式も提供されていますが、共用サーバーよりはお高くなります。
レンタルサーバーで何ができる?
レンタルサーバーと言えば「WordPressブログ」がまず思い浮かぶと思いますが、WordPress以外にもいろいろなことが可能です。
- HTMLなどによるWEBコンテンツの公開
- WordPress以外のブログの利用
- 画像・音声・PDFなど各種ファイルの公開
- オリジナルプログラムの公開
- メールアドレスの作成・運用
など。その他、レンタルサーバー事業者の提供しているプログラム(例:ファイル共有システム)なども利用できます。
さらに詳しく知りたい方は、下記ページもご覧ください。
WordPressとは?無料なの?
そもそも「WordPress(ワードプレス)って何?」という話。
WordPressとは「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」の一つで、オープンソースのソフトウェアです。下記サイトよりパッケージが【無料】で配布されています。
なお後述しますが、レンタルサーバー各社においてはWordPressのインストール機能が備わっていますので、上記からダウンロードする必要はありません。レンタルサーバーの機能でインストールする場合も、もちろん無料です。
これをレンタルサーバーにインストールすると、下記のような画面からブログ記事の作成・更新ができます。
この画面に文章や画像を入力、保存することで、レンタルサーバーのデータベースに記事内容が記録されます。逆に公開されているブロブにアクセスがあった時は、データベースから記事内容を読み出して表示する、という仕組みです。
…まあ、普通に更新している分にはデータベースがどう動いているか、ということは意識しませんし、実際に触って慣れてくるとわかる部分もあるので、あまり身構えなくても大丈夫です。
ちなみにWordPressはブログだけではなく、WEBサイトの制作などにも利用されています。またCMSは、WordPress以外のプログラムも存在します。
独自ドメインとは?
独自ドメインとは、「世界に一つだけのインターネット上の住所」のようなものです。
例えばこのブログのドメインは「kaimachi.ko-ta21.net」で、契約しているレンタルサーバー「エックスサーバー」のディスクスペースに、WordPressブログを設置しています(厳密には「kaimachi」の部分は「サブドメイン」なのですが、まあそれは置いといて)。
「kaimachi.ko-ta21.net」にアクセスがあった時に、インターネットの上位サーバーから「そのドメインはエックスサーバーにあるよ」と情報を得て、いろんな経路を通ってこのブログにたどり着くのですが、その道標となるのがドメインです。
…実際はもう少し複雑なのですが(笑)、ざっくり書くとこんな感じ。なおドメインは他と被らないので必然的に「独自」ではあるのですが、企業や個人がドメインを取得するようになって「独自ドメイン」という呼称が定着した、と思われます。
独自ドメインは絶対必要なの?
ではレンタルサーバー+WordPressブログで、独自ドメインは必須なのか?
というと、必ずしもそうではありません。独自ドメインを取得しなくても、WordPressブログを作ることは可能です。
例えばエックスサーバーならば、契約時に「〇〇〇.xsrv.jp」という初期ドメインを割り当てられます(「〇〇〇」の部分がユーザー固有)。ここにWordPressブログをインストールできますし、実際にそうして稼働しているブログも見かけます。
なので独自ドメインが無くてもWordPressブログはできる!のですが、どうせレンタルサーバーを借りるならば、自分だけのドメインでブログを作りたいですよね。また独自ドメインの方がSEO(検索エンジン対策)に有利と言われています。
必須ではないけどある意味「必要」、といったところでしょうか。自分も独自ドメインで長年ブログをしていますが、「自分のお城」みたいな感じで愛着がわくものですよ。
WordPressブログ開設の流れはどんな感じ?
近年のWordPressブログ開設には、大きく2つの方法があります。
ひとつは、レンタルサーバー側で提供されている「WordPressクイックスタート(またはそれに類するもの)」を利用するもの。
例えばエックスサーバーで提供されている「WordPressクイックスタート」では、
- レンタルサーバー申し込み(契約)
- 独自ドメインの取得+設定
- WordPressのインストール
- 本契約料金の支払い
という手順を踏むことで、契約完了と同時にWordPressブログが完成!します。スゴイ!
…いや、過去にはWordPressブログの立ち上げにもっと手間がかかってた時代もあって、そこから考えるとこれは本当にスゴイ機能なんですよ。
もうひとつの方法は、
- レンタルサーバーの契約
- 独自ドメインの取得
- 独自ドメインのレンタルサーバーへの設定
- WordPressのインストール
という、個別の手順を一つずつ踏む方法です。
独自ドメインは
などのドメイン取得サービスで取るか、エックスサーバーやColorfulBox(カラフルボックス)のようにドメイン取得ができるレンタルサーバーの機能で取るか、です(取得機能のないレンタルサーバーの場合は、必然的に別のサービスを利用することになります)。
後者の方法だと少し手間はかかりますが、試用期間を使ってからWordPressブログを立ち上げることができます。「早くWordPressブログを作りたい!」という場合はWordPressクイックスタートが簡単・便利ですが、お好みの方法をお選びください。
年間の運用コストはどれぐらいかかるの?
独自ドメイン+レンタルサーバーで、一年間WordPressブログを運営した場合の費用です。初期設定費は含みません。また記載の価格はいずれも税抜です。
個人ブログの場合は、だいたい月額料金が「500円」から「1,000円」ぐらいのレンタルサーバーを選ぶことが多いと思います。
またレンタルサーバー側でも、「12ヶ月契約」をした場合にそれぐらいの金額になるような料金設定をしています。
例えばロリポップ!の「スタンダードプラン」は、12ヶ月契約で月額500円。エックスサーバーのX10プランは、12ヶ月契約で月額1,000円です。
よって年間の費用は
- ロリポップ・スタンダード:500円×12ヶ月=6,000円
- エックスサーバー・X10:1,000円×12ヶ月=12,000円
となります。
ここにドメインの年間費用(だいたい1,200~1,500円ぐらい)と、税金が加算された金額が、年間の運用コストとなります。
これを高いと見るか、妥当と見るかは、人それぞれでしょう。私はエックスサーバーのX10プランを利用していますが、サービスの安定度を考えると月額1,000円は妥当以上かな、と感じています。
なおレンタルサーバーによっては、契約中はドメイン1つの更新費が無料となったり、初期費用が割引となったりするキャンペーンを開催しています。上手に利用すると、お得にブログ運営ができるでしょう。
WordPressのインストールは難しいの?
WordPressのインストールについて。
「レンタルサーバーにプログラムをインストールする」と聞くと、なんだかハードルが高そうな感じもします。
が、現在多くのレンタルサーバーでは「WordPress簡単インストール」的な機能が備わっており、これを使えばビックリするぐらい簡単にWordPressがインストールできます。
上記はエックスサーバーのWordPress簡単インストール。WordPressをインストールしたいドメインを選び、ブログ名・ユーザー名・パスワードなど必要事項を入力。確認画面を経て「インストールする」をクリック、で完了!です。
これはエックスサーバーの例ですが、レンタルサーバーではこんな感じのWordPressインストール機能が用意されています。もちろんマニュアルも準備されているので、特に迷うことなくWordPressブログが作成できるでしょう。
レンタルサーバーにWordPressは一つだけ?
複数のWordPressブログを設置しようと思ったら、レンタルサーバーの契約を増やさないといけないの?
…という疑問もあるでしょう。結論から言えば、一つのレンタルサーバーで複数のWordPressブログを立ち上げることができます。
方法としては、
- 別のドメインを取得・設定してインストールする
- 今あるドメインにサブドメインを追加してインストールする
(例.〇〇〇.kaimachi.net) - 今あるドメインのサブディレクトリにインストールする
(例.kaimachi.net/〇〇〇/)
といったケースになります。SEO的には「ひとつのドメインにひとつのWordPressブログ」がオススメですが、ドメインの費用もかかるのでお好みで、といったところです。
WordPressブログって引っ越しできるの?
一度レンタルサーバーにWordPressブログをインストールしたら、ずっとそのレンタルサーバーを使い続けなければいけないの?
…そんなことはありません。ドメインやWordPressブログは、別のレンタルサーバーへの引っ越し・移転が可能です。
ただここでは詳しく触れませんが、移転にはそれなりの知識も必要。なのでレンタルサーバーに移転サポートのサービスがある場合は、それを使うという方法もあります。
例えばエックスサーバーでは、
- WordPress簡単移行(無料)
- 設定代行サービス(有料)
といった移転サービスが提供されています。引っ越したいけど自分でするのは難しそう、という場合は、そのようなサービスのあるレンタルサーバーを選ぶと良いでしょう。
オススメのレンタルサーバーは?
では契約するレンタルサーバーはどこがいいの?というお話。
まず「どこ?」の前にチェックしたいのが「料金」。個人的には「月額料金が約1,000円(12ヶ月契約の場合)」のレンタルサーバーが良いと思います。理由は、各社その価格帯に力を入れているから。
その価格帯のレンタルサーバー(のプラン)では、
- 数百GBのディスク容量
- ひと月あたりの転送量目安が約10TB前後
- WordPress簡単インストール機能の実装
- データベース無制限
- マルチドメイン無制限
ぐらいの機能が提供されており、必要十分以上のスペックがあります。具体的なレンタルサーバー名としては、
- エックスサーバー
(X10プラン)
- ロリポップ!(ハイスピードプラン)
- お名前.comレンタルサーバー
- ColorfulBox(カラフルボックス)
(BOX2)
- mixhost
(スタンダード)
などが候補となるでしょう。
その中でも特にオススメしたいのは、個人的に長年使っている「エックスサーバー」。
- 管理画面のわかりやすさ
- マニュアルの充実
- サービスの安定度
- 高速化など機能性の向上頻度が高い
などに、とても満足しています。
またレンタルサーバー+WordPressブログ初心者の方にとって、上に挙げた「管理画面のわかりやすさ」「マニュアルの充実」がとても役に立つと思います。
エックスサーバーの管理画面については、下記でも紹介しておりますのでご覧ください。
もし「もう少し低価格なレンタルサーバーでお試しをしたい」と思われる場合は、月額500円程度で運用できるレンタルサーバーもあります。
- ロリポップ!(スタンダードプラン)
- ColorfulBox(カラフルボックス)
(BOX1)
- CORESERVER(コアサーバー)
(CORE-MINI、CORE-A)
はじめは低価格なレンタルサーバーからはじめて、続けられるようならばプラン変更、もしくは高機能なサーバーに引っ越す、という方法もあるでしょう。
まとめ
以上、「レンタルサーバー・WordPressブログで初心者が気になる素朴な疑問について」でした。
専門用語もあったりして若干とっつきにくい世界ではありますが、いざ始めてみると、だんだん分かってくる部分もあると思います。ぜひ!レンタルサーバー+WordPressブログの世界に飛び込んでみてください。楽しいですよ。
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