先日、とあるWebサイトを開いたら、いきなり下記のようなページが表示されました。
「◯◯◯.comの内容
おめでとうございます!
Googleをお使いのあなた!
本日の無料Movie~(中略)のいずれかの当選者に選ばれました。」
というダイアログ(ポップアップ表示)。そしてその下の文面には、簡単なクイズと当選者らしき人物のコメントが。
怪しいよな~!(笑)
いかにもな内容だったので速攻、表示画面を消しました。
今回は特に実害はなかったのですが、このような偽サイト・詐欺広告に対する注意喚起から、いくつか思うところを書いておきます。
偽サイトが開いた経緯
偽サイトは、とある大手サイトを開いた時に、いきなり表示されました。
どうもリダイレクト(自動的に別URLへジャンプ)がかかったようです。
「とある大手サイト」というのは怪しいサイトでも何でもなく、多くの人に利用されているもの。
また私が何か能動的なアクションを起こしたわけではなく、ページを開いた瞬間に偽サイトへ移動しました。
これはおそらく、そのサイトに表示される広告に、悪意ある仕掛けがあったと考えられます(一瞬で移動したので、どのような広告が表示されていたかは不明)。
その後に同サイトにアクセスしても、特にリダイレクトは起こりませんでした。
対応
偽サイトが表示されているタブを閉じました。前面に「OK」のクリックを促すダイアログが表示されていましたが、無視。その後は何も起こっていません。
ブラウザごと消してもいいですし、スマホならアプリの実行を終了してもいいでしょう。
なお、実際に手続きを進めたらどうなるか、ということに対しては、「情報科学屋さんを目指す人のメモ」の下記記事が詳しいので、ご参照ください。
偽サイトを見抜くためには
この手のサイトでは、個人情報やクレジットカード情報を抜き取ったり、または不当な契約で高額請求を行ったり、といったことが行われる可能性があります。
ではそのような偽サイトに引っかからないためには、どうしたらよいか?
世の中、そんなにうまい話はない
まず1つは、「世の中、そんなにうまい話はない」と肝に命じておくことです。
道を歩いていていきなり、「おめでとうございます!◯◯が当たりました!」と声をかけられたら、うさんくさいと思いますよね。
ネットでも同じです。いきなりラッキーが降ってくる可能性はゼロ、です。
現実の詐欺と同じですが、身に覚えのない幸運には、まず警戒が必要です。
文章から怪しさを嗅ぎ取る
表示されている文章を良く読むことでも、その怪しさを嗅ぎ取ることができます。
今回表示されたメッセージを見てみましょう。
「Googleをお使いのあなた!」
「いずれかの当選者に選ばれました。」
「そうしない限り別のユーザーに当選券が移行します!」
日本語の文章としては、微妙におかしいですよね(笑)。
偽サイトの文章は、どこか翻訳くさいというか、まっとうな日本の企業・サービスならばまず使わないだろう、という言い回しをしています。
うまい話、怪しい話が舞い込んだら、よく文章を読んでみましょう。
とは言え最近は表示される日本語の文章も、だいぶ「こなれて」来た感じがしますが…。
特徴的な文言で検索をする
表示された文言でネットを検索する、というのも、偽サイトに関する情報を知るのに役立ちます。
今回のケースならば、「Googleをお使いのあなた!」で検索をしてみましょう。
GoogleやTwitterで検索すると、これが詐欺である、という情報が沢山でます。
詐欺っぽいけど、自分では判断できない、という時にオススメです。
なお「◯◯◯.com」のようなサイトURLでは検索しないでください。直接、詐欺サイトへアクセスしてしまう可能性があるので。
周囲の人にも注意喚起
さて、これが本記事で一番つたえたい内容です。
それはこのような偽サイト・詐欺広告などに遭遇した時に、周囲の人に「こんな出来事にあったよ」と教えて、情報共有をしておく、ということ。
特にネットの詐欺に対して知識の少ない、高齢者や若年層に対して。
私の場合であれば、自分の両親や、最近ネットを使い出した子どもに、こういうことがあったから注意してね、と伝えるようにしています。
情報を共有、注意喚起しておくことで、少しでも被害を防ぐことができるようになるのでは。
まとめ
以上、「Googleをお使いのあなた!」という通知が来たこと、また偽サイト・詐欺広告に対する注意、あれこれでした。
一昔前ならばこのような詐欺は、アングラサイトへのアクセスや、不審なプログラムのインストールに注意していれば、ある程度は防げました。
しかし最近は、ごく普通にネットを見ているだけで、怪しい内容に遭遇します。残念な状況ですが、知識・嗅覚を研ぎ澄まして、危険から身を守りましょう。
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